学力向上に必要なこと! 10/1

本塾では毎月初頭に様々な教育情報を送付案内でお送りしています。 7月には学力低下や今後の教育について大きなニュースがたくさんあり、外部の方もぜひ知ってほしい変化がたくさんありました。 内容を一部紹介致します。 今後の学習にご利用ください。

学力向上に必要なこと!
学力向上に必要なこと

先月の送付案内では、学力低下の原因となっている様々な事柄について紹介しました。 ではどのように学力を上げていく必要があるのか。 これについては先月の送付案内の参考文献にも解答があるのですが、平成時代の政府の調査、 その中でも学力、学習習慣、学習環境等の関連性に関する調査研究は最も詳細な調査を行っています。 この研究資料では、国語・算数・数学・理科の学習に重要な要素がわかります。

まず最初に言っておくべきことは、基本的な生活習慣・勉強習慣の影響が大きいことです。 勉強を基本とした習慣に改めることが最も効果が大きいです。 中学生は平成でもゲームの悪影響が大きいため、今は非常に大きな影響を受けるはずです。 それらを踏まえた上で効果の高い施策をまとめると、すべての科目において①宿題をしているか、②授業での発表機会、が大切であることがわかります。 授業での発表機会は最近の協調学習の根拠なのだろうと思いますが、正直扱いは難しい指標だと思います。 なぜなら自分で課題を立てて情報を集め整理して調べたことを発表したり、学級やグループでの話合いなどの活動で自分の考えを相手にしっかりと伝えることができるどうかは、 学力向上にはそれほど効果がない事例も同時に示されているからです。 むしろより明確にわかることは、発展的な学習は学力向上にほぼ効果がないという結果です。 いかに基礎が大切かわかると思いますし、学校でさえこの結果であるということは、大きな遅れがあるときにはきちんと遡って学習をし直さなければ効果は薄いことを示していると思います。

国語は読書をしているか、算数は①科目が好きかどうか、②諦めずに色々な方法を考えているか(中学生以上)、小学理科は①読書をしているか、②結果を考察しているか、 中学理科はそれに加えて科目が好きかどうかとなっています。 まずは日頃から読書に親しんでいないと、多くの科目で課題が発生することは昔から知られています。 また諦めずに考える力や考察する力を鍛えていないと中学数学や中学理科で躓きやすいです。 科目が好きかはきちんと勉強してきたかの要素が強いので、小学生高学年には勉強時間を増やすことが望ましいことがわかります。

次に詳細なのは学力向上に資する教科指導の改善に関する調査研究です。 この資料では「様々な考えを引き出したり、思考を深めたりするような発問や指導」「資料を使って発表ができるよう指導」「調べたことや考えたことを分かりやすく文章に書かせる指導」が15ポイント以上の効果があったと述べています。 これも協調学習の根拠なのだと思いますが、実際には家庭学習の課題を与えたかのほうが22ポイントと、効果がより明確であることを無視してはいけません。

平成時代の研究であることや、資料の内容、その後の継続研究の内容を踏まえても、ここでいう宿題とは、自主学習のことではなく、基礎・基本を徹底する読み書き計算を指しています。 より直近の研究資料でも基礎・基本の徹底の重要性が指摘されているのですが、コロナ以降その習慣が途切れた様子も研究資料で確認できます。 その内容については、すべて紹介しているとあまりにも長くなるため、今後の送付案内で再び紹介する予定です。

このような研究資料を踏まえた上でいまの学力低下に対して明確に効果が高いと言える施策は、極めてシンプルです。 読み書き計算の基礎・基本を徹底し、日頃から粘り強く勉強することです。 ただ宿題が有効でない子が増えていることも考慮すると、塾内で時間を掛けて基礎・基本を徹底するほうが現実的なのでしょう。 宿題の習慣付けはぜひ小学校で直して欲しいところで、塾で成績が絡まないため解決は難しい領域です。

このような調査・検討を踏まえた上で、10月からプレミアム商品券を利用した特設コースを期間限定で開設します。

プレミアム商品券について

10月から横浜市で、1万円購入すると1万2000円ぶん使えるプレミアム商品券が期間限定で発行されます。 本塾もその事業に参画し、いくつかの特設コースを開設します。外部生の方はこの期間の入塾費も半額とします。 勉強方面では上述の学力向上を目指して、読み書き計算英単語道場を開設します。 内部生の方は対象科目を受講されていれば無料で受講できますので、この機会で徹底的に読み書き計算英単語を鍛えてみてください。 最低80点が取れるようになるまで反復練習します。 長い時間を掛けて徹底的に反復練習することを想定しているので、対象は長時間の勉強ができる小4以上です。 小3以下の子にもいくつかの他の特設コースを用意します。 詳しくは こちら をご覧ください。

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